
外壁塗装相談室へお越しいただき、ありがとうございます。
塗替えにお悩みや不安をお持ちのお母さんお父さんのために、
少しでもお役に立てるように『外壁塗装相談室』を立ち上げました。
少しでも多くの解決が得られたら幸いです。
きっとあなたは塗替えに対して大きな不安を抱えていらっしゃることでしょう。
もしかすると、そのご不安に私どもがお答えできるかもしれません。
何も、私どもで塗装契約を決めていただかなくとも、見積りのご依頼をいただかなくとも構いません。
大切なことは、あなたの貴重なお金を投資し、その対価の生活を塗替えを通じて手に入れていただくことです。
ぜひ、何なりとお問い合わせくださいませ。
私の経験からお答えできることはすべてお答えさせていただきます。
もちろん、ご質問をしたら有料。ということはありませんので、ご安心ください。
いただいた質問には、なるべく24時間を目途に、早く答えられるようにしていますが、
ご質問の内容、私の時間の関係で、多少お時間をいただくかもしれません。
しかし、必ずお答えさせていただきますので、ご了承ください。
なお、メールフォームがうまく作動しない場合や、メールを直接書いたほうがやりやすい方は、
こちら(info@kodawari-syokunin.com)まで直接メールにてご連絡ください。
よろしくお願いいたします。



家の外壁を塗り替える…これは、家の外観をきれいにするだけではなく、あなたの大切な家を長持ちさせるということ。
「もちろん家はきれいなほうがいいけど、なにを目安に塗り替えをすればいいの?」そんな疑問お持ちじゃありませんか?
家はあなたにメッセージを送っています。そのメッセージを受け取れるよう、塗り替え時期の目安を知る簡単なセルフチェック方法があるので、みなさんにお教えします。

色褪せた外壁
塗装表面に艶がなく、汚れが付きやすいため外壁全体が汚く見えます。
ひび割れ
モルタル壁に多く見られるひび割れた外壁。
塗装表面の剥がれ
厚膜の塗料や通気性の悪い塗料を使っているのも原因の一つです。
塗装面のふくれ
剥がれやふくれは、塗装時の際、外壁に水分が残っていたり、湿気の多い時期に施工したり、適切な塗料を使用しなかったときに起こる症状です。いずれにしても、このような症状がある場合は、一刻も早い処置が必要です。
藻が付着した外壁
これらは陽の当たらない家の陰や北側で多く見られます。こんな症状がある場合は、塗り替えの際に、バイオ洗浄などで塗装面を殺菌してから塗装することで対応しています。
カビが付着した外壁
外壁に付いたコケを放っておくと、カビが発生してきます。
鉄部表面のサビ
サビは発生するとどんどん進行していきます。施工の際はしっかりとサビを落とし、強力なサビ止め(溶剤2液型エポキシ樹脂サビ止め) を行い、対応しています。
サビの進行による腐食
塗装面だけではなく金属部が腐食していますので、このままでは家屋そのものに被害が及ぶ上、塗り替え費用どころではなくなってしまいますので、早急な処置が必要となります。
まずは上の8つだけ、ぜひチェックしてみてください。ご自分で症状が発見できたら、定期的にチェックする習慣もついてくると思います。 また、上記以外にチョーキング現象と呼ばれる症状があります。外壁の表面を手でこすったときに、白っぽい粉のようなものがつくような現象です。チョーキング現象は、塗料の防水効果が切れたというサイン。 この現象が起こったら、塗り替えの時期がきたということですので、できるだけ早いうちに塗り替えをおすすめします。
塗り替えは家を建ててから「10年」程度がひとつの目安になりますが、築年数はあくまで目安でしかありません。築年数よりも、外壁の状態・症状をよく見て判断してほしいのです。定期的なセルフチェックで、お家からのメッセージを受け取っていただき「症状が出てきたからそろそろ塗り替えの時期なんだ」と思いましたら、塗装業者に相談してください。
外壁の塗り替えを経験されたお知り合いの方から「営業マンがしつこくて困った」「仕上がりに満足できなかった」という声を聞いたことがある方も多いでしょう。「悪質業者につかまり、欠陥住宅を買わされた」といった言葉も、テレビや雑誌でよく見かけます。とても残念なことですが、どうしてこんなに悪いイメージがつきまとうのでしょうか。ここでは、塗装業界の悪習がどうして定着してしまったのか、そして、私がこの悪習とどう向き合っているのかをお話していきます。
外壁の塗り替えが初めてですと判断基準がなく、適正価格が分かりません。相場を知りたくて何社か見積りを取ってみると、同じ家を見積りしたはずなのに提示された金額がまったく違うために、悩みはさらに大きくなります。実は建築業界には明確な判断基準がないために、定価が存在しないのです。イヤな話ですが「この人はお金に余裕がありそうだ」「この家はあまり余裕がないな」などと、ふところ具合を見透かして、価格を好き勝手に決めている業者も存在します(少数だと思いたいのですが…)判断基準がないために値段を自由に決められて、相場を知りたいと数社から見積りを取ったのに金額がバラバラでは「何が本当かわからない。騙されてしまうのでは…」と、不安材料が増えてしまうのではないでしょうか。
塗替え業者は大きくわけて、上の5種類にほぼ当てはまります。
工務店と営業会社、総合リフォーム店の場合、施工する職人は、ほぼ間違いなく下請け業者や孫請け業者を使います。そうなると中間マージンとして、工事に直接関係ない費用が発生します。それだけでなく下請け業者は、契約金額の3分の1~2分の1程度の金額で作業をしなければならないため、少しでも利益を出そうと手を抜き、後々の責任を負わないために無責任な作業になってしまいがちです。そういう事があるため、職人は自社職人でなければならないのです。ただ「あなたのところは下請け職人を使いますか?」と聞くと、ほぼ間違いなく「使いません、ウチは自社職人です」と答えると思います。このような嘘を見抜くためにも、まずはどの種類の業者か見極めることから始められるといいと思います。
耐候性が3,4年のウレタン塗料か、5,6年のシリコン塗料を使います。 最高級のウレタンでは8年、シリコンでも13年近く持つのですが、そこまでの塗料は使っていません。 塗替えの質よりも工務店さんとのお付き合いを重視する方は工務店をお選びください。
耐候性が16年以上のフッ素塗料を使う事もありますが、施工する職人が下請け職人ですので、本当に持つのか疑問はあります。そして仕事を取ってくる営業マンへの報酬も発生しますので、無駄なお金がかかってしまいます。
耐候性が16年以上のフッ素塗料を使う事もありますが、施工する職人が下請け職人ですので、本当に持つのか疑問はあります。そして仕事を取ってくる営業マンへの報酬も発生しますので、無駄なお金がかかってしまいます。
塗装屋さんによって安くしてくれる方もいれば、逆に知り合いだからと、高く言ってくる方もいます。不具合が出た場合にも、指摘できるかどうかが失敗しないポイントです。相場を知るためにも見積りを数社から取ることも一つの方法です。
塗専門店であれば、職人の技術もあり、塗料にもこだわっていますから特に問題はないでしょう。金額は多少高いと感じることもあるかもしれませんが、長い目で見ると圧倒的にお得です。
上記からお分かりのように、塗装業者は『営業マンを置かず、職人が直接あなたとお話をする、自社職人のいる塗装屋さんか、塗装職人専門店』をおすすめします。塗装職人専門店を見つけるのは大変かもしれませんが『地域に根ざした職人で、地元での施工実績があり、塗装後もお施主様と良好な関係が続いている』ことが大変重要なことだとつくづく感じます。それを基準に選んでいただければ、きっと良い業者に巡り会えると思います。 たかが塗替えと思わないでくださいね。あなたの大切なお家を少しでも長く持たせるため、不具合を最小限に抑えるための重要な作業です。塗装職人専門店の見積りは少し高いと感じるかもしれませんが、このホームページを見ていただき、どれほど細かい作業を繰り返すのかを知っていただけたら、見積書の金額を見ても納得していただけることと思います。
残念ながら、多くの方に良くないイメージを持たれている塗装業界ですが、それでもしっかりとした仕事をしている業者はたくさんいます。一部の心無い業者のせいで 塗装業界全体が悪く思われてしまっているのはとても悲しいことです。
考えてみると全く業者を知らない方は案外少なく、親戚の知り合いが塗装屋さんなど、多少の心当たりのある方が多いように思います。ですが、単に紹介されたというだけで業者を選んでしまっていいのでしょうか。紹介してくれた人が、塗替えのことをまったく知らずに、言われるがままに塗替えを行っただけだとしたらどうでしょうか。 これまでご縁あって、多くのお客様に出会うことができましたが、中には「友達に紹介されたから…」「遠い親戚が塗装業者なので、なんとなくお願いした」という方も多くいらっしゃいました。業者を選ぶ1番のポイントは、誰に紹介されたかではなく、あなたが望む塗替えを実現してくれる業者であるべきです。塗替えを他人任せにしないことが、心無い業者につかまらないための第一歩です。塗替えで失敗したと嘆く方が後を絶たない現実を目の当たりにし、悲しい思いをされる方が1人でも少なくなればと思い、このページを作りました。あなたの大切な家を外壁の塗り替えでより美しく、少しでも長持ちさせるために、私も微力ながらお手伝いできればと願っています。このページを読んでいるあなたには、心無い業者に絶対につかまってほしくありません。
あなたの家のことを相談する相手は、現場を仕切る職人が理想ですが、営業マンに相談する場合が大半だと思います。まずは営業マンを見極めることが、心無い業者につかまらないためにとても大事なことです。
「近くで塗装をしているので、その足場を持ってくれば足場代がサービスになりますよ」「屋根塗装も小屋塗装も塀塗装もサービスします」「今回はモニターにしますから、料金がぐんとお安くなります」「今すぐやらないと大変なことになります」どのセリフも納得でき、むしろ「今契約をすることで、得をするんじゃないかしら」と思わせるような強さがあります。この人は信頼できそう…と思えてくるから不思議ですね。
ですが、この4つのセリフには注意が必要です。まず《足場代がサービスになる》という話。見積書に「足場代サービス」と記載されていても、別の項目で上乗せされている場合もあるので気をつけてください。ここで知っておくと役に立つのが足場代です。一般的に足場代は、㎡あたり400円~60円です。一般的な一戸建ての場合、だいたい10万円~15万円以内です。20万円以上になることは滅多にありません。ですから、見積書で20万円以上も足場代を取っていたら、その業者とは契約をしないほうがいいでしょう。
それから《屋根塗装も小屋塗装も塀塗装もみんなサービスする》という一見、 太っ腹で親切な営業マンの話です。別のところに金額が上乗せされているのはもちろんですが、それ以上に注意しなければならない事は、サービス工事は所詮サービスということです。サービスだから1回塗りで、塗料も一番安いものを使い、例え剥がれても保証はないということです。サービス工事のお金は別のところに上乗せされているにもかかわらず、お施主様にはサービスと言ってあるので、上記のようなことができてしまうのです。これがサービス工事のタネあかしです。これを知ったからには、絶対に引っかからないでくださいね。
それから《今回はモニターにする》というお得な話。モニターやキャンペーンという言葉に人は弱いですね。お得なのはあなただけという言葉にも…。実際、大手営業会社から見積りをとると「本来、工事金額は300万円ですが、私たちの宣伝にもなりますので、今日契約してくれるなら150万円にいたします」というセールスを行っている業者を多く聞きます。しかし、これは営業手口なので、決して信じてはいけません。
そして最後に、《今すぐやらないと大変なことになる》と、不安を駆り立てるセリフを言われた場合ですが、塗り替え時期のサインが出始めたばかりであれば、数ヵ月先延ばししたからといって手遅れになるということはないので、あせらないでください。それよりは信頼できる業者を選んで、納得いく塗り替えを実現させることのほうが、お家の未来にとって大切なことです。塗替えは10年に1度程度行うことです。業者側がお客様のことを親身になって考えていれば、施工のタイミングというのは、相談しながら決めていけるものです。それなのに、今やらないとこの家はダメになると断言するのは、契約したいだけの営業マンの常套手段なのです。
建物は人の身体と同じです。 身体に不具合を感じたら、健康診断を受け、そこでもし病気が発見されれば、そのために必要な治療を受けます。身体のどの部分に手術を施すのかを事前に医師から説明を受け、術後は経過報告を細かく受けます。建物も同じく、正しい治療(塗り替え)のためには、施工前にその建物の現状を知る必要があります。とはいえ、見積書の金額を見ただけでは、工事の内容を理解するのは難しいですね。そこで私たちは、お家の状態を徹底的に調べて、説明した「調査診断書」を提出するようにしています。
調査診断書を提出してもらい、家の状態を把握して、やっと見積書です。すぐに見積書を依頼する方が多いと思いますが、 施工内容を理解せず金額だけ知っても意味のないことなので、見積書は本当に後で結構です。
営業マンが調査診断書の提出もなく「とりあえず、見積りだけでも出しましょうか」と言ってきたら、断ったほうがいいと思います。なかなか契約に辿りつけないことを感じた営業マンが急に態度を変えてきたという話も聞きます。もし、そんなことで態度を変える業者ならば、施工前に分かってよかったと思って依頼しなければいいだけです。実際に見積書を隅々までチェックすると、いろいろなことが見えてきます。そこで必ず確認をしていただきたい2つのポイントがあります。
1. 塗らなければいけない箇所がすべて書いてあるか
2. トイや雨戸などを塗る塗料は、外壁と同じランクの塗料で塗ると書いてあるか
この2点だけは、必ず確認してください。
外壁の塗替えに関するトラブルで多いのは、施工前に聞いていなかった作業による追加請求です。契約時は安かったのに、施工後に金額が跳ね上がってしまったという事例です。最初に調査診断書をもらっていれば、施工が必要な場所はすべてチェックしてあるはずですから、後から追加で請求されることはないはずです。
「オプションになりますが、ベランダの床を防水塗装したほうがいいですよ」「ここを塗り替えると別料金になりますが、いいですか?」と言われたら、お願いしたほうがいいのかなと思ってしまうのが人間の心理ですが、すぐにOKを出さないでいただきたいのです。
それから塗料についてですが、特にトイや雨戸などの付帯部分は、私が知っている限りでは「99%」の方が失敗しています。外壁には20年持つ塗料を使っていても、付帯部分は持って6年程度の塗料が使われている。これでは意味がありません。塗料を塗る部分は全て同じランクの塗料で塗ることを、見積書の段階で約束されていると安心です。
「トイなどの付帯部分には、そんなに持ちの良い塗料を使う必要はありません。雨漏りするわけでもありませんし、傷みがひどければ取り換えればいいのですから・・・」という業者も多くいます。しかし長期的に見た場合「外壁はピカピカなのに、トイは色が褪せて、雨戸はポツポツとサビが出てきた」となった場合、その部分を再塗装するためにわざわざ足場をかけますか?そうならないために、外壁も屋根も付帯部分も、同じ耐久年数の塗料を使う必要があると考えます。逆に付帯部分にこだわらない業者は、良い塗替えはできないとも思っています。
納得の行く仕上がり、長持ちさせる塗り替えを実現させるには、1番に大事なのは職人の技術です。そして次に大事なのは塗料です。家庭用と業務用では根本的にまったく性能が違うのです。
現在主流のシリコン樹脂塗料を例にしますと、一言でシリコンといっても、水性1液型・弱溶剤(油性)1液型・弱溶剤(油性)2液型 と大きく分けて3種類あります。一般的にシリコン塗料の耐久年数は約13年と言われていますが、水性1液型や弱溶剤1液型では、例外もありますが、だいたい4〜5年で色があせてしまいます。


大手ハウスメーカーが主に使っている塗料で、扱いやすく環境への負担は少ないですが、耐候性や密着性は弱溶剤型(油性)に比べて劣ります。 ホームセンター等で売っている水性塗料と同等の塗料です。

弱溶剤(油性)でありながら扱いやすく、水性塗料よりも耐候性が高いため、現在主流となっている塗料です。一般的な塗装店では、主にこの塗料を使っているようです。ホームセンターなどで入手可能な溶剤塗料と同等の塗料です。

職人専門店では、外壁や屋根、トイなどもこの弱溶剤2液型の塗料を使います。使うときに硬化剤を混ぜる手間がかかるため、扱う業者がとても少ないのですが、耐候性や密着性は他の塗料に比べて、はるかに高い塗料です。
この【弱溶剤(油性)2液型】こそが、あらゆる面からプロが使う一級品だと考えています。 外壁や屋根、トイや雨戸などの付帯部分にいたるまで、 全箇所に弱溶剤2液型を使うと、仕上がりに大きな差が生まれます。外壁や屋根に弱溶剤2液型を使っても、付帯部分には弱溶剤1液型などのランクの下がる塗料を使う業者もたくさんいます。 塗料のランクによって施工費も大幅に変わってくるので、ここをよく知っておき、細かい部分までしっかりと相談したいところです。 塗料は生活・住環境などに配慮しながらどんどん進化し、新しい商品が開発されています。シリコン塗料以外の代表的な塗料をご紹介します。


価格は安くていいのですが、耐久性が高くありません。この特性を承知のうえでこまめに手入れしたい方にはお勧めできる塗料です。

これも価格面では安いといえます。予算の都合上あまりお金をかけたくないという方にお勧めです。

価格は高いですが耐久年数が長いため、長期的に考えれば足場を架ける回数を少なくできるので、むしろお得になると言っていいでしょう。塗替えの際に足場を多く架けなければならないお家には、特にお勧めできる塗料です。

遮熱塗料は、太陽熱をはじいて外壁・屋根の表面温度を下げることで、 室内の温度を下げる効果があるとされています。地球温暖化などの環境問題も視野に入れた、現在注目の次世代塗料です。

現在ある塗料の中で、最も耐候性のある塗料です。無機の特徴である耐候性、低汚染性と有機の柔軟性、作業性を兼ね備えた、塗料の最高峰です。ただし類似品も出回りはじめていますので注意が必要です(ご心配の方は、美匠までお問合せください)
どの塗装業者も外壁部分は必ず「3回塗りをします」と言います。
3回塗りの手順は、1回目は下地強化剤を塗ります。色は透明や白、クリーム色が大半です。2回目の中塗りと3回目の上塗りは同じ塗料を使用しますが、99%以上が2回目と3回目を同じ色で塗っています。同じ色で2回塗ると必ず塗り残しが出ます。塗装業者は「我々はプロだから、塗られているかいないかは一目でわかる」と言います。一軒の壁面積はだいたい畳60帖程度あります。その面積すべてを塗り残しなく完璧にできるのでしょうか。 狭くて作業のやりにくいところや細かなところまで、キッチリと塗られていでしょうか?手抜きをしようとしたわけではなくても、どんなプロでも完璧なんて無理ですから、2回目と3回目を同じ色で塗ると、大抵は塗り残しが発生します。
悪質な業者は、少しでも利益を出そうと作業工程を優先的に削ります。塗る工程をできる限り省けば、作業工程はもちろん、材料代も浮かせることができるのです。その結果、工事が完了して1年から2年後に、塗りムラが出てきます。塗りムラは見栄えが悪くなるだけでなく、メーカーが表示した耐久年数よりも早く不具合が出てきます。でも、その時に何を言っても遅いのです。もし色を替えていれば、塗り残しがあった場合、工事完了の時点ですぐに分かるのです。
色を替えて塗ることを言うと「仕上がりの色がおかしくなる」「そのやり方はおかしい」と言う業者が少なくありません。色を替えて作業をしたことのない業者からしたら当然なのかもしれません。色を替えて塗った後に塗り残しがあったらやり直しになってしまいます。作業のやりにくいところも、細かいところも隅から隅まできっちりと塗らなくてはならないなんて、業者にとっては2度手間になるでしょう。
「外壁の3回塗り、それぞれで色を変えて塗ってほしい」と最初に注文をすると、なんとか契約してもらおうと調子を合わせてくる業者もいます。そのような業者による仕事は慣れていないせいもあり、普段よりも悪い仕上がりになってしまう可能性があります。理想はあなたが何も言わなくても、書面に「外壁の3回塗りはそれぞれで色を変え、作業の全工程の写真を撮り、提出します」と、明記している業者です。すべての作業の写真を撮ってもらい、提出してもらうことも手抜きを防ぐ重要なポイントです。この作業を業者自ら行っている業者は、本当に少ないです。しかし、そこまでしないとお施主様に対し、本当に安心していただくことができないと、私は思います。
塗替えの費用を高いと感じても、相場も判断基準もないことは何度かお話しました。あなたが見積書の金額を見て、何を根拠に納得するのか、難しい問題だと思いますが、私がアドバイスできるのは工費はトータルコストで考えてくださいということです。その中でも、1番わかりやすいのが塗料です。
上の表は専門店が使っている塗料と、他社で一般的に使われている塗料の耐久年数を表したものです。外壁と付帯部分の塗り替え時期に差があるのがお分かりいただけると思います。外壁と付帯部分を違う塗料、つまり外壁部分に使う塗料よりランクの低い塗料を付帯部分に使うと、この表のように塗替え時期に差が出てきてしまうのです。それで仕方なく外壁部分、付帯部分、それぞれの塗り替え時期に交互に塗替えを行うと、結果的に何十万円、何百万円という大きな差が出てきます。高い塗料を使えば費用も高くなりますが、その分“耐久年数”に差が出ます。初めにかかる費用が高くても、長期間効果が持続するならば、次の塗り替えを先送りにできるので、長い目で見ると安いということになります。
塗替えの工費は、塗料の質、職人の腕、アフターサービスの質などのトータルコストで判断すべきです。住環境が快適であれば、あなたの生活はとても心地よいものになりますが、些細なことであっても不具合が生じた場合、人の生活基盤は家にあるので、日常の生活はもちろんのこと、仕事にも影響が出る可能性があります。目先の安さにとらわれず、トータルコストでじっくり考えてみてください。安さばかり考えると結果的に損をします。あなたのためになる塗替えを、最初に考えてみてください。

このページでは、あなたの大切な家を守る解決策ということで、営業マンの見極め方から見積書のチェック方法などをお話してきましたが、「難しい。どうしたらいいのか分からない」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな方のために、とっておきの秘策をお教えします。
あなた専属の外壁塗装アドバイザーをみつけることです。
外壁塗装アドバイザーは、人間で言えば主治医のようなものと考えてください。人間も定期的に検査し、医師のアドバイスを受けて健康を維持しています。家だって、かかりつけのお医者さんが必要だと思いませんか?我々以上に、毎日風雨に晒されているわけですから…。家はしっかりと管理すれば人間以上に長生きできるのです。だからこそ、メンテナンスが必要なのです。そのメンテナンスを定期的に行ってくれる、あなた専属の業者=外壁アドバイザーをみつければいいのです。外壁塗装アドバイザーがあなたのかわりに、家を定期的に検診して不具合をみつけてくれます。そして、その都度相談しながら、塗り替えや補修などのアドバイスをしてくれるのです。そんな頼りになるアドバイザーを見つけて、末永くお付き合いしていけたら怪しい営業に悩まされることもなく、専門用語に頭を悩ませることもありません。
もちろん、信頼できる業者をみつけることが大前提にありますが、じっくり探していけばいいと思います。何年も先の塗り替えに備えて、誠実な対応をしてくれる業者であれば、利益ばかりを優先していない信頼できる業者と感じることができます。言い換えればアフターフォローが充実している業者を選ぶことだと思います。
「外壁の3回塗り、それぞれで色を変えて塗ってほしい」と最初に注文をすると、なんとか契約してもらおうと調子を合わせてくる業者もいます。そのような業者による仕事は慣れていないせいもあり、 普段よりも悪い仕上がりになってしまう可能性があります。理想はあなたが何も言わなくても、書面に「外壁の3回塗りはそれぞれで色を変え、作業の全工程の写真を撮り、提出します」と、明記している業者です。すべての作業の写真を撮ってもらい、提出してもらうことも手抜きを防ぐ重要なポイントです。この作業を業者自ら行っている業者は、本当に少ないです。しかし、そこまでしないとお施主様に対し、本当に安心していただくことができないと、私は思います。

1. 自社職人を抱えている業者
2. 営業マンを置かず、職人が営業も兼ねている業者
を選ぶといいでしょう。
まず、自社職人の利点です。塗替えは数年に1度のことですが、それでも2度目、3度目の塗り替えを同じ職人が担当する可能性が高いということです。大手になると多くの下請け業者と契約をしているので、施工期間中に職人が入れ替わったりすることもあります。職人が変われば、技術も仕事に対する取り組み方も全く違うものになってきます。これは大きな違いです。一方、塗装を専門にしている業者は、抱えている職人の技術には相当なこだわりをもっています。腕の悪い職人を使って評判を落としてしまえば仕事が来なくなるからです。そして、そんな職人たちであれば、何年前でも自分が関わった家のことは覚えています。家によって作業しづらい場所や、建物構造の特徴があり、それを知っている人と知らない人では、作業効率が格段に違います。1度経験したことのある家ならば、仕上がりもよくなるでしょう。
ただ、自社職人を抱えるのは、会社としての体力も問われます。この不況下に職人を抱えるのは、私たちのような小規模の会社ではとても大変なことですが、こだわることでしか得られない成果があるし、私自身も職人なので、こだわり続けようと思っています。
そして、2つ目の営業マンを置かない業者を選ぶことの利点ですが、営業も兼ねている職人が実際に家の状態を確認して、診断書や見積書を作成するため、話が通じやすいということです。一方、大手の業者では、契約を取る営業マンと、現場で作業する職人が違うことがほとんどで、どうしても細かなズレが生じてくるので効率的とは言えません。
この2つのポイントをクリアしている業者ならば、アフターフォローも充実している業者と考えてよいと思います。営業マンは契約を取れば仕事が終わるかもしれませんが、職人は施工時、そして施工後も自分の作業に責任を持つことが仕事なのです。そうした強い職人気質をもった職人が一線で頑張っている業者なら、信頼に値するのではないでしょうか。
これらのことを注意しながら、あなたの家の外壁アドバイザーを探してみてください。
一度塗替えたら終わりではありません。塗替えた次の日からは、もう何年か先の塗替えに向かって時は動いていくものです。塗替えた瞬間が、美しさの最高値であるとするならば、次の日には確実に老朽化に向かってじわじわと進んでいくということは、形あるものの宿命だと思います。ですから、気長にじっくり、我が家と向き合ってみてください。外壁塗装アドバイザーとお施主様とは、とても長いお付き合いになりますが、大切な家を守るために、二人三脚で歩んでいきましょう。