第11回 塗装業者の選び方 ーステップ4ー
- 2015年05月09日
お母さんお父さんこんにちは。
いつもお読み頂き、ありがとうございます!
株式会社 美匠代表の高橋と申します。前回のコラムでは、
保証の長さである程度
業者の自信と覚悟を判断することができるということについてお話しました。
今回のコラムでは
この『施工保証』についてもう少し詳しくお話させて頂きます。- ステップ4 施工保証について -
「業者選び」「塗料選び」
どちらも最終的には保証が絡んでくる事が
おわかり頂けたでしょうか?念のため、前回お話した
私たち美匠の保証期間の長さを参考までに
もう一度記載いたします。・無機ハイブリッドプラン⇒『耐候性20年以上』に対し『施工保証16年』(※他業者は使えない)
・フッ素プラン⇒『耐候性15年以上』に対し『施工保証12年』(※他業者は10年)
・シリコンプラン⇒『耐候性10年以上』に対し『施工保証8年』(※他業者は5年)
・ウレタンプラン⇒『耐候性5年以上』に対し『施工保証4年』(※他業者は1年)
(※保証に関しては『1年の差』が後々とても大きな差になります)このようになっています。
ちなみに、私たち美匠の場合は、
雨樋や雨戸などの付帯部分にも同じ塗料を使うため、
保証も外壁や屋根と同じ長さです。業者に多いのが、
外壁の保証は10年あるのに、
雨樋や雨戸などの保証は『無い』もしくは『1~3年』
ということ。まだまだ付帯部分にまで、
力を入れている業者はほとんどいないようです。。美匠の考えとして、
『お家の細かな部分にまで美しく長く持たせたい』
という思いがありますので、付帯部にも外壁や屋根同様の塗料を使うことが
自然なかたちでした。しかし色々調べてみると
逆に美匠の方が珍しいようで、外壁にはフッ素塗料(耐候性15年以上)を使っても
付帯部にはウレタン塗料(耐候性5年以上)というような、
少し違和感のある仕様が普通なんですね。業者側は
「わざわざ付帯部にまで高級塗料を使う必要がない」
という考えの方が多いですし、お母さんお父さん側は
プロではないので外壁や屋根と同じグレードの塗料を
付帯部にまで塗ると思われる方が多いのではないでしょうか?このように塗装する箇所によって、
保証があったりなかったり、
長かったり短かったり、ということが多々ありますので
その点も意識してみた方が良いと思います。このように、保証期間の有無や長さによって、
『業者の施工に対する自信や覚悟』
『業者の使う塗料の質』などがどのようなものなのか
ある程度わかりました。保証が長ければ、
それだけ技術にしても塗料にしても自信を持っているという
一つの基準になります。しかし、
この『施工保証』ですが条件が1つあります。それは、
『地域に根付いている地元の業者』であることです。その理由は2つあります。
1つ目は、
ただ契約欲しさに適当な保証を付けられるのを防ぐためです。どういうことか言うと、
業者の中には「今すぐお金が欲しい」と思っている業者もいます。そのような業者に当たってしまうと、
契約欲しさに良い事ばかり言ってきます。
当然保証だって「当社は10年保証を付けています」と言うでしょう。しかし、このような業者はほとんどの場合、
後先のことなんて考えていません。
「とにかく今」なのです。2,3年して不具合が出たとしても、
おそらくほったらかしにされるか、
電話にすら出ないでしょう。2つ目の理由として、
たとえ不具合が出たとしても、
それをうまくごまかして、家の構造の問題にしたり
「自然に起こったものだから」と言ってきたり・・・。とにかくこのような業者は、不具合を補修する気が全くありません。
契約欲しさに、ただ「10年保証」と言っただけなのですから。この2つの理由から、
地域に根付いている地元の業者に任せた方が
安心だということがわかります。地域に根付いている地元の業者であれば、
逃げることもできませんし、少しでも悪評がたてば、仕事だってなくなってしまいますから、
下手なことはできませんから安心ですよね。このような保証についてのトラブルは、
過去に一度塗替えをされて満足されなかった
お母さんお父さんの中にはすでに
ご経験された方もいるかもしれません。全国に営業所のある営業会社や
逆に地元の小さな小さな塗装屋さんで
塗替えた方に多い被害でした。そのような被害を次回は無くすためにも
『施工保証』についても意識をしてみましょう。次回のコラムでは
実際に業者から見積りを取る際の注意点について
お話させて頂ければと思います。最後までお読み頂き、ありがとうございました!
一級塗装技能士/塗料開発技術者
初代代表親方 高橋 誉