第43回 これからの時代が面白い!それが塗装という業界
- 2018年03月01日
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私が塗装の世界に憧れた理由はとても単純でした。
自分の腕一つで、絵を描くように仕上げ、
傷んでいた建物が見違えるほどキレイに生まれ変わる姿に感動したからでした。ただその思いだけでこの道に入りました。当時は16才。
今から16年ほど前は、建築業の中でも末端の仕事というイメージがあり、
お施主様の要望を汲み取るというよりは職人気質な怖いお兄さんたちの
手によって半ば強引に仕上げていく、そんな印象もまだ残っていました。私が20才のときには、「リフォーム詐欺」や「手抜き工事」が全国で横行し、
テレビや新聞でも大きく取り上げられている時期でした。それをきっかけとして、品質の高い塗装工事・職人仕事のみを行うことを誓い、
株式会社 美匠(美匠未来建設の前身)を設立しました。それからの12年間の中で、少子高齢化による技術者人口の激減、
技術者の高齢化、それに伴う施工品質の低下、新築着工棟数の減少によるリフォーム業界・塗装業界への新規参入企業の激増、
企業間の熾烈な競争など、様々な時代の荒波を受けながら、その中から勝ち筋を見つけ、
今日まで成長を遂げてくることができました。21世紀は「美」「デザイン」が発展のカギを握ると言われています。
建築業の中で美やデザインを司るのはまさに私たち塗装技術者です。
私たちの強みである美やデザイン力をいかんなく発揮し、クリエイティブに、
21世紀という時代をどこまで駆け上がれるか勝負したいと思っています。また、2020年のオリンピックを節目に、
東京に集まっている技術者たちが地方へと戻ってきます。そこでは技術者たちの行き場がない可能性が高いと見込んでいます。
その溢れてしまった技術者たちを取り込めるだけの美匠未来建設になることにもチャレンジし、
技術者たちの活躍できる場を提供していきたいと思っています。今まで塗装というのは脇役のような存在だったのかもしれません。
しかし21世紀は塗装という職種は建築業の中の主役になると見ています。それを物語るように、今まで考えもしなかった「塗装ゲーム」が任天堂から出ています。
私の子供たちも遊んでいますが「スプラトゥーン」はまさに塗装業界に馴染みのない方々に受け入れられ、
人気のゲームとなっていることからも証明されつつあるのではないでしょうか。「これからの時代はさらに面白くなる!」現在の建築業界・塗装業界を見て、素直にそう思います。
美匠未来建設 株式会社
代表取締役 高橋 誉