第4回 屋根の機能を生かした塗装 ~つづき~ 《深沢》
- 2017年09月21日
こんにちは!
『住宅塗装職人直営専門店』美匠
西区店代表 深沢です!!いつも温かい応援いただきありがとうございます!
安定した気候がつづき、少しづつ暑くなってきましたね。
緩やかに暑くなるこの時期こそ、水分補給を忘れがちになり
脱水症状や熱中症になる方も多いようなので気を付けてくださいね。
さて、前回の記事では
「排水機能を維持・再生する為には【屋根材の繋ぎ目】をしっかりと確保する」
といった内容でしたが
では具体的にはどのような施工をすれば排水機能を確保できるのでしょう。
屋根を塗り替える際には、ほとんどの場合
屋根材の繋ぎ目には塗料で塞がってしまうこともあります。
例外としては
繋ぎ目の箇所だけ、全て丁寧に刷毛で塗装し塞がらないような施工を行うこともできます。
しかし通常のローラー塗装に比べ何倍も手間がかかりますので
工費や工期もかさんでしまいお施主様の負担も増えてしまいます。
(きっちりと妥当な見積もりであり、上記の施工を完璧に行った場合)もっと言えば実際に施工している職人さんが
そこまでの手間を十分にしっかりと掛けてくれているのか
心配になってしまいますよね…
そのような屋根の塗り替えの弱点を解消するために
主流になっているのが「縁切り」作業です。
この作業は、名前の通り
塗装で塞がってしまった繋ぎ目をカッターや専用の工具を使い
縁を切り排水機能を「再生」するといった作業です。
屋根に使用されている材質にもよりますが
必ず行う必要があります。
しかし縁切り作業だけですと、屋根材の重さや塗料の乾燥の関係で
月日が経つとまた塞がってしまう可能性もあります。
そこで、「タスペーサー」という
専用の器具を繋ぎ目に挿入し、強制的に隙間を設け
繋ぎ目の塞がりに対する再発を防ぐ事が出来ます。
実際に僕がお見積もりの時に、屋根の状態を調査すると
繋ぎ目が完全に塞がっているままの屋根と
縁切り作業が行われており、さらにタスペーサーが挿入されている屋根では
塗装後の年数が同じであり、使用されいる材質が同じでも
屋根の劣化・損傷状態は
ぱっと見てわかるほど差が出てしまっています。
(※タスペーサー挿入取付)
(※施工後)
本来お家を長持ちさせるための塗装工事が逆にお家を弱らせてしまっていた…。
なにかのご縁でこの記事を読んでいただいている
奥様、ご主人様にはそんな思いは絶対にはして頂きたくありません。
その為にも今回は
「お家にとっての屋根の排水機能の大切さ」をご紹介させていただきました。
最後に、縁切り作業やタスペーサー取付作業にも
適切な工法・順序・施工がありますので
業者さんにしっかりと説明してもらいましょう!
今後とも
少しでも皆様のお家のお役に立つために
いろいろな情報を発信していきますので
よろしくお願いいたします!
西区代表 深沢 粋