第57回 クリヤー塗装について《深沢》
- 2016年07月12日
こんにちは!
「住宅塗装職人直営専門店 美匠」
西区本店 職人代表 深沢です!私のような塗装職人に限らず
住宅工事に携わっている人間は
通りのお家や建物に無意識に目がいってしまいます。意識して見ていると、
和風のお家から洋風のお家、
日本瓦の屋根や、スレート屋根、
モルタル壁や、サイディング壁、
など、今は本当にさまざまなお家がありますよね。特に外壁は、
単調なものから複雑なデザインのものまで
幅広く種類があります。その中で、意匠性の高いサイディングボードのお家の
お客様からのご相談も増えてきました。特に「クリヤー塗装って色々あるけど、どう違うの?」
というお声もありましたので今回のブログでは、
「クリヤー塗装の特徴」について簡単にご説明いたします。そもそもクリヤー塗装とは、
磁器タイルや意匠性の高いサイディングボードなどに無色透明の塗料で塗装することによって
デザインや風合いを維持したまま、素材を保護することが出来る塗装です。
ですので新築時に、お父さんやお母さんが一生懸命悩んだ外壁などのデザインを
さらに10年20年と生かす事が出来ます。このクリヤー塗装にも塗料によって長所・短所がいろいろありますので
みなさま悩まれているんです・・・そこで、クリヤー塗装について注意すべき点を3つご紹介します!
1つめは
「シーリング材を保護できるか」サイディング壁のほとんどのお家には、振動の吸収や雨水の止水といった
重要な機能を果たしている、目地(シーリング)が設けられています。
しかし、ほとんどのクリヤー塗料はシーリング材との相性が悪く
シーリングの上にクリヤー塗装を行うとパリパリと剥がれてきてしまいます。ですので、クリヤー塗装を行ったあとに
シーリングを打ち替える事が標準仕様となっています。ということは、「クリヤー塗料の耐久性」と
「シーリング自体の耐久性」は異なってきますよね。外壁はまだクリヤー塗装でキレイなままなのに、
シーリングだけがどんどん傷んできてしまった・・・
なんてことにならないように。もちろん、クリヤー塗料とシーリング材との相性も良く
外壁もシーリングも長持ちできる施工はありますので
この点はしっかりと注意して検討してください。2つめは
「下塗り・仕上げ塗りが、それぞれの機能をしっかりと果たしているか」
本来の塗装工事では
・密着性を高めるための、下塗り塗装
・耐久性を高めるための、仕上げ塗り塗装
と各工程で必要な機能に応じた、塗料と施工を行います。従来のクリヤー塗料では作業効率を重視し、
「同じ塗料での2層仕上げ」が多く見られます。私たち職人としても、
やはり同じ塗料で2回塗りの方が楽で効率はいいです。しかし、下塗りには下塗りの役割、
仕上げ塗りには仕上げ塗りの役割があり、
その役割をしっかりと機能させてあげることで
長期間お家をキレイに維持することが可能になります。お施主様にはわかりづらいところですが
このような違いがシーリング材との相性や、
3つめのことにも影響してきます。最後の3つ目は、次回ご説明させていただきます。
このようなご相談もお待ちしてますので
僕を見かけたら、いつでも気軽に話しかけてください!!
全力の笑顔でお応えいたします!!西区本店 職人代表 深沢粋