第10回 塗装業者の選び方 -ステップ3《後編》-
- 2015年05月02日
こんにちは。
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
株式会社 美匠代表の高橋と申します。前回は、塗装業者の選び方を
塗料の視点からお話させて頂きました。少し専門的なお話が多かったので
難しいと感じられたお母さんお父さんも
いたかもしれません。今回はもっと簡単に業者を判別する方法について
お話させて頂きますね。-ステップ3 塗料から見る塗装業者の選び方《後編》-
業者の営業手法の一つに、
「私たちは、20年以上の耐候性を誇るフッ素樹脂塗料を使います!」
「当社では塗るだけで涼しくなる遮熱塗料(断熱塗料)を使います!」
「我社が開発した耐候性30年の塗料を使います!」等の塗料をうたい文句にして営業をしてくる業者がいます。
塗料をうたい文句にして営業をした方が
確かに簡単ですし、わかりやすいかもしれませんね。しかし実際の外壁塗装・屋根塗装では、
塗料30%、職人70%という具合に、
耐候性を高める場合でも仕上がりをよくする場合でも
職人が大部分の重要度を占めます。塗料というのはあくまで補助的な役割なのです。
しかし、塗料をうたい文句に営業をしている業者は
塗料が一番で、職人は二の次、という考えなのですね。ですから施工する職人は、下請けや孫請けということがほとんどなのです。
しかし、こんな専門的な事を言っても、
お母さんお父さんはあまりピンとこないと思います。ですから、もっと簡単に業者を見極められる
ポイントについてお話しますね。それは…
それぞれの業者が定めている保証期間に注目してみてほしいのです。現在は施工した後の工事保証をする業者も増えてきました。
(保証内容については各社で違いますのでご確認ください)工事保証を付けない業者は問題外ですが、
30年持つ塗料だと言っているのに、
保証が10年しかなかったら「何かおかしい」と思いますよね?しかし、業者の中にはこのように、
塗料の耐候性と保証期間の差がありすぎる事がほとんどです。それは業者側が単純に、
それだけ本当に持つのか自信がないからなんですね。確かに塗料メーカーのパンフレットには、
「シリコン塗料で15年近く持ちますよ」と書いてありますが、実際は4,5年から色あせが始まっている
というお家も驚くほどあり、
悔しい思いをされているお母さんお父さんが
たくさんいることも事実です。ですから毎日全国から消費者センターへ
相談される方が後を絶たないのですね。。期待する耐候性を発揮できない理由としては、
・塗料の品質が悪い
・塗料の塗膜が薄い
・塗り回数が足りないなどなど、塗料に問題がある場合もあれば、
施工(職人)に問題がある場合もあります。ですから施工後の保証は重要なのですが、
保証の有無や長さによって、その業者の覚悟や自信を
判断することもできると私は思っています。ちなみに美匠の場合を参考にすると、
・無機ハイブリッドプラン⇒『耐候性20年以上』に対し『施工保証16年』(※他業者は使えない)
・フッ素プラン⇒『耐候性15年以上』に対し『施工保証12年』(※他業者は10年)
・シリコンプラン⇒『耐候性10年以上』に対し『施工保証8年』(※他業者は5年)
・ウレタンプラン⇒『耐候性5年以上』に対し『施工保証4年』(※他業者は1年)このようなかたちになっています。
保証に関しては、『1年の差』が後々とても大きな差になります。
保証の有無や長さも業者選びのポイントになりますので、
1つの参考にしてみてください。次号では、この『施工保証』について
詳しくお話させて頂ければと思います。最後までお読み頂き、ありがとうございました。
一級塗装技能士/塗料開発技術者
初代代表親方 高橋 誉